ドンパン節の里・中仙から 秋田のお米と野菜を食卓へ
http://www.komachinokai.com「仙北こまちの会」
仙北こまちの会
オリジナル米「萌えこまち」
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仙北こまちの会10周年記念「おにぎり米萌えこまち」発表会
     平成22年2月26日(金) グリーンパレス竹馬にて
 
◆第1部パネルディスカッション、テーマ「食の国あきた」を再発見
 
 コーディネーター 黒須 靖史さん ((有)ステージアップ 代表取締役)
 パネリスト 白土 宏之さん (東北農業研究センター 主任研究員)
  小松 満さん (萌えみのり生産者)
  坂本 鉄男さん (㈱クイーンズ伊勢丹 バイヤー)
  米本 かおりさん (フードコーディネーター)
  渡辺 与志秀 (仙北こまちの会 部長)
 
―――パネリストよりひとこと
 

◎白土さん
萌えこまちの特徴は草丈が短く倒れにくく、直播向きの品種と言える。今後の米作り分野で期待できる。
 
 
◎小松さん
萌えみのり栽培3年目。ハウス等での苗づくりが不要であり、労働力とコストを抑えることができるため、今後増えるであろう米作りの
委託・受託に対応できるだろう。
 
◎渡辺さん
10年前、東京で偶然口にした「秋田産あきたこまち」として売られていた米の食味の悪さ。偽ブランド米への怒りが、仙北こまちの会を
創ろうとしたきっかけ。農家のやりがいと責任、そして食の安全について考えさせられた10年だった。
 
◎坂本さん
百貨店の食べ物の仕入れは、老舗・伝統店と呼ばれるところ、しかも関西方面からがほとんど。
コシヒカリには南魚沼産・岩船産・佐渡産など三大産地ブランドがあるが、あきたこまちには産地ブランドがないためアピール性に欠ける。
お米に限らず、首都圏のニーズである「生産者の顔が見える安全・安心の農産物」への取り組みを進めてほしい。
 

◎米本さん
萌えこまちを初めて炊いたとき、あきたこまちと萌えみのりがほど良くブレンドされたお米だと感じた。
特におにぎりにしたときに、具とお米とのマッチングが絶妙。味がご飯にしみ込んでおにぎりとしての完成度が高くなる。
おにぎりは各家庭にそれぞれのレシピがある日本人のファストフード。
今後はコンビニの影響で海外へもおにぎりが広がる可能性を持っている。
 
―――萌えこまちの可能性について
 
◎渡辺さん
一昨年のパン類の価格高騰で、米の消費が少しではあるが増えたという。
日本人はお米が嫌いになったのではなく、パンの持つコンビニ(簡便性)が優先されているだけではないか。
秋田米も主食用のほかに業務用としての可能性が問われているが、価格重視の業務用米の分野で優位に立つのは生産者米価を
下げることにつながる。
そこで萌えこまちの登場。米そのものの素材が重視されるおにぎり市場では高品質のお米が求められており、あきたこまちという
銘柄米から、おにぎり専用という用途米という提案があっても良いと思う。  
今後は、ブレンド比率や品種構成の違いによって海鮮丼専用・カレー専用や、スポーツ愛好者のために、腹もちのよいスポーツ米など
も提案していきたい。
 
◎米本さん
萌えこまちは粒が大きいので、お米に具材がなじみやすい特徴がある。
チャーハン・ピラフなど油で炒める料理におすすめだ。  
たとえば、こうした加工食品のパッケージに仙北産萌えこまちの表示があると、認知度はまたたく間に広がっていく。
 
◎坂本さん
首都圏の百貨店で販売するには、美味しくなければ土俵に乗れない。
そして、安全・安心は必須。萌えこまちも、できるだけ減農薬を進め、銘柄を明確にしてアピールしていくことで十分に戦えると思う。
 
◎小松さん
生産者の立場から言うと、減農薬は今のところ厳しいと言える。
稲がイモチ病など虫の病気にかかると壊滅的だ。病害虫に強い新品種の研究・開発が望まれるところだ。
また、ブレンド米は、それぞれの種を一緒に播く混合米とは違う。それぞれの特性やメリットを活かすならばブレンド米がよい。
 
◎白土さん
味は良くなってきているから、病気・虫に強い品種の研究は日夜進めている。
また、生産性を高めるために、手間をかけずにたくさん採れる米も開発中で、これらは米粉や牛のエサとして使える可能性を持っている。 
 
―――秋田ブランドの展開について
 
◎米本さん
自分も秋田県人で秋田に住んでいる。こうして仙北地区に来ても秋田市とは食文化は違う。
首都圏では地方のアンテナショップめぐりに人気があるが、この傾向は、美味しいものはその土地に行かなければダメという考えを
後押ししている。美味しいものを食べた時に、「そこへ行ってみたい」というリアルな体験が今後も広がっていくだろう。
 
◎白土さん
私は九州出身。秋田へ来て、その食べ方に驚きの連続だった。各家庭の漬物自慢などは九州にはない文化。
ましてや漬物でお茶を飲むなどということは全くの別世界のようだった。でもこれがまた美味しくて、今では大ファンだ。
 
◎坂本さん
そうした食文化や恵まれた自然などをもっとアピールできないだろうか。
地元の人たちにとっては何でもないような「隠れた魅力」が県外の人にとっては感動に値することが多い。
食文化と自然環境に生産者の熱い思いをのせて、何かストーリーを作って発信するとか・・・。
 
◎渡辺さん
ほかのお米と差別化を図るとき、ストーリー性は大切。私たちが日常で普通に食べている食べ方や食べ物が、食文化が違えば驚き
であり感動もある。それをダイレクトに伝えていくことも目指したい。
 
◎黒須さん(コーディネーター)
私は東京生まれの東京育ち。お盆や年末年始に田舎に帰省できる人のことを、昔からいいなぁと思っていた。
都会人にとって、田舎がある人はうらやましい。地方を活性化するために移住という方法もあるが、これとは別に、田舎を持たない都会人が
お盆やお正月に帰れる(訪れることができる)親戚のような存在が地方にあるとよい。これが「親戚村構想」。
 
◎小松さん
首都圏でのある研修で意気投合した北陸の参加者がいて、「ぜひ一度秋田へ」と誘ったら本当に来た(笑)。
何を食べさせたら、どこへ連れて行ったらと、おもてなしの方法がわからず困った。
だが、彼らが一番喜んでくれたのは、うちで普段から食べているさもない料理だったり、特別何の施設もない自然だった。
ここに秋田ブランドづくりのヒントがあるのではないか。
 
◎米本さん
都会では地方への憧れが強いのは間違いない。トトロの世界に多くの人が引き込まれるように。こちらの人は「こっちには何もない」と言う。
だが都会人は「何もなくて素敵、わぁ、いいなぁ~」と喜ぶ。これが文化の違い。
友人や親せきに対するようなありのままのおもてなしが最高のおもてなし。皆さん、是非自信を持ってほしい。それが分化が長続きする秘訣。
 
 
第2部「米本さんが提案する「おにぎりレシピ」」
 第2部では、フードコーディネーターの米本先生のレシピ紹介に続き、発表会にご参加の皆さんで試食しました。
 
 
【おにぎり】
青しそおにぎり/塩むすび/しその実おにぎり/味噌漬けおにぎり/味噌焼きおにぎり
※以下、創作おにぎり
カラフルちりめんむすび/とろろ昆布巻き/キャラクターおにぎり
    
 
【がっこ(漬物)】
花ずし(ナス)/大根のなた漬け/大根のビール漬け/いぶり大根の米糠漬け/いぶり大根の米麹漬け/いぶり人参/なすのふかし漬け/
大根の味噌漬け/高菜の塩漬け/きゅうりの生姜醤油漬け/ヤーコンの赤シソらっきょう酢漬け
    
 
【しゃっこ(おかず)】
セリの油揚げ炒め/煮物(にじげっこ)/春を告げる旬の天ぷら(ばっきゃ、たらの芽、他)
      
 
【汁もの】
納豆汁(高菜、里芋、他)
 
 

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